【費用比較】インターナショナルスクールの学費はいくら？補助制度も紹介

「インターナショナルスクールの学費ってどのくらいかかるの？」と気になっていませんか？

一般的に、インターナショナルスクールの学費は高額と言われていますが、その内訳や学校ごとの費用差、補助制度を知ることで、家計に合った選択をすることが可能です。

「なるべく学費を抑えたい」「補助制度を活用したい」と考えている方のために、費用を抑える方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

インターナショナルスクールの学費はどのくらい？

インターナショナルスクールの学費は、日本の公立・私立学校と比べて高額になる傾向があります。

日本のインターナショナルスクールの平均学費

日本国内のインターナショナルスクールの年間学費は、平均して200万円～300万円程度かかります。

具体的な金額は学校や学年によって異なりますが、多くの学校では年間200万円以上が一般的です。特に東京や大阪などの都市部にある国際的に評価の高い学校では、年間300万円～400万円以上に達することもあります。

学費の内訳（授業料・入学金・施設費・教材費・給食費など）

インターナショナルスクールの学費には、授業料だけでなく、さまざまな費用が含まれます。

• 授業料：年間150万円～350万円
• 入学金：10万円～30万円（初年度のみ）
• 施設費：年間10万円～50万円（校舎維持費など）
• 教材費：年間5万円～15万円
• 給食費またはランチ費：年間10万円～20万円
• スクールバス費用：年間10万円～20万円（利用者のみ）
• 課外活動費：年間10万円～50万円（海外研修・クラブ活動など）

また、寄付金が求められる学校もあり、保護者の負担はさらに増える可能性があります。

国公立・私立・インターナショナルスクールの学費比較

インターナショナルスクールの学費は、日本の公立や私立の学校と比べると、かなり高額になります。

学校種類	年間学費（目安）	特徴
公立小・中学校	約10万円（給食費など含む）	授業料は無償、教材費や修学旅行費が別途必要
私立小・中学校	約80万円～150万円	授業料や施設費がかかるが、学費補助制度がある場合も
インターナショナルスクール	約200万円～400万円	授業料が高額だが、英語環境と国際的な教育が受けられる

このように、インターナショナルスクールの学費は私立学校の約2倍以上、公立学校と比べると20倍以上の費用がかかることになります。そのため、長期的に支払いが可能かどうかを慎重に検討することが大切です。

インターナショナルスクールの費用はなぜ高いのか？

インターナショナルスクールの学費は、日本の公立・私立学校と比較して高額です。その背景には、独自の教育カリキュラムや高い教員の質、充実した設備などの要因があります。ここでは、その理由を詳しく解説します。

カリキュラムや教育方針による違い

インターナショナルスクールでは、国際的なカリキュラムを採用しており、特別な教育プログラムが導入されています。

多くの学校では、**国際バカロレア（IB）、アメリカ式カリキュラム（AP）、イギリス式（IGCSE・Aレベル）**などを採用しています。これらのカリキュラムは、探究型学習やプレゼンテーションを重視し、世界基準の教育を提供するために独自の教材や指導方法を導入する必要があります。

また、学習指導要領が国際基準に準じているため、日本の学校とは異なり、専門的な教育トレーニングを受けた教師の確保や、専用の教材・試験システムの導入が必要となり、それが費用の高さにつながっています。

教員の質と採用基準（ネイティブ講師・資格要件）

インターナショナルスクールでは、ネイティブ講師や高度な資格を持つ教師を採用するため、人件費が高くなります。

多くの学校では、英語を母国語とするネイティブスピーカーの教師を採用しており、そのほとんどが国際的な教育資格（TESOL、CELTA、IB認定など）を持っています。また、経験豊富な講師を採用するために、競争力のある給与を提供する必要があります。

さらに、教育の質を維持するために、教師の研修や国際カンファレンスへの参加などの費用も発生し、それが学費の高さにつながっています。

施設や設備の充実度

インターナショナルスクールは、最新の教育設備や広大なキャンパスを備えていることが多く、その維持費が学費に反映されています。

例えば、多くの学校では以下のような設備が整っています。

• 最新のIT機器（iPad・電子黒板・オンライン学習システム）
• 充実した図書館や研究施設
• 音楽・美術・スポーツ専用の施設（プール・グラウンド・スタジオ）
• 多目的ホールやカフェテリア

これらの設備を維持・更新するためには多額の費用がかかるため、それが授業料の高さにつながっています。

少人数制教育と手厚いサポート体制

インターナショナルスクールでは、1クラスの生徒数を少なくし、個別対応が可能な環境を提供しているため、教育コストが高くなります。

一般的な日本の公立学校では1クラス30～40人の生徒がいるのに対し、インターナショナルスクールでは10～20人程度の少人数制を採用していることが多いです。これにより、教師が1人ひとりの生徒にきめ細やかな指導を行うことが可能になります。

さらに、以下のようなサポート体制が整っていることも、学費の高さの要因となります。

• 個別指導や進学カウンセリング
• 学習・メンタルサポートの専門スタッフ配置
• 特別支援プログラム（英語サポートクラス・学習支援）

このように、インターナショナルスクールでは教育の質を高めるための環境が整えられており、それが学費の高さにつながっているのです。

インターナショナルスクールの学費を抑える方法

インターナショナルスクールの学費は高額ですが、さまざまな方法を活用することで負担を軽減できます。ここでは、学費を抑えるための具体的な方法を紹介します。

学費補助・奨学金制度を利用する

インターナショナルスクールによっては、学費補助や奨学金制度を提供している場合があります。

一部の学校では、成績優秀者向けの奨学金や、家庭の経済状況に応じた学費減免制度を設けています。また、海外の財団や国際教育機関が提供する奨学金プログラムに応募することで、学費の一部を補助してもらえる可能性があります。

学校ごとに奨学金の有無や適用条件が異なるため、事前に問い合わせて確認することが重要です。

分割払い・ローン制度を活用する

一括払いが難しい場合、分割払いや教育ローンを利用することで負担を分散できます。

多くのインターナショナルスクールでは、学費の分割払い制度を導入しており、年間学費を2回〜12回に分けて支払える場合があります。また、金融機関が提供する教育ローンを利用すれば、長期的に計画的な支払いが可能になります。

ただし、ローンを利用する場合は金利や返済計画を慎重に検討することが大切です。

企業の補助制度・福利厚生をチェックする

勤務先の企業が学費補助制度を提供している場合があるため、確認してみましょう。

外資系企業やグローバル企業では、社員の子どもの教育費を補助する制度を導入している場合があります。特に、海外赴任者向けの福利厚生として、インターナショナルスクールの学費を負担するケースもあります。

企業によって条件が異なるため、人事部や福利厚生担当者に問い合わせてみるのがおすすめです。

学費の安いインターナショナルスクールを選ぶ（比較リスト）

学校によって学費に差があるため、比較検討することでコストを抑えられます。

一般的に学費が高い学校

• アメリカ・イギリス系の名門インターナショナルスクール（年間300万〜400万円）
• 国際バカロレア（IB）認定校（年間250万〜350万円）

比較的学費が抑えられる学校

• 小規模なインターナショナルスクール（年間150万〜250万円）
• カナダ・オーストラリア系の学校（年間200万円前後）
• 日本人向けのバイリンガルスクール（年間100万〜200万円）

学費だけでなく、教育内容やカリキュラムも考慮しながら、コストパフォーマンスの良い学校を選ぶことが重要です。

日本語バイリンガルスクールなどの選択肢を検討する

英語教育を重視しながらも、比較的学費が安いバイリンガルスクールを選ぶのも一つの方法です。

バイリンガルスクールでは、日本語と英語の両方で授業が行われるため、日本の教育システムにも対応しやすく、学費も年間100万〜200万円程度と、純粋なインターナショナルスクールより抑えられることが多いです。

また、日本の私立学校で英語教育に力を入れている「英語イマージョン校」なども選択肢として考えられます。

学費と教育方針のバランスを考慮し、最適な学校を選ぶことが大切です。

インターナショナルスクールの学費補助・奨学金制度

インターナショナルスクールの学費は高額ですが、学費補助や奨学金制度を活用することで、経済的負担を軽減することが可能です。ここでは、日本国内の補助制度や各学校独自の奨学金、海外の助成金について詳しく解説します。

日本国内で利用できる学費補助制度

日本国内には、インターナショナルスクールの学費をサポートするいくつかの制度があります。

度が利用できる場合があります。

制度名	内容	対象
自治体の私立学校助成金	一部自治体がインターナショナルスクールの学費補助を実施	東京都・大阪府などの自治体による支援
文部科学省の「就学支援金制度」	一部の認可インターナショナルスクールで適用可能	認可校に通う家庭
企業の教育補助	外資系・グローバル企業が学費の一部または全額を負担	駐在員・外資系企業の社員家庭

これらの制度は、自治体や学校によって適用条件が異なるため、事前に確認が必要です。

インターナショナルスクール独自の奨学金制度

多くのインターナショナルスクールでは、成績優秀者や経済的に困難な家庭向けの奨学金制度を提供しています。

奨学金の種類	内容	申請条件
成績優秀者向け奨学金	学業成績が優秀な生徒向けに授業料の一部または全額を免除	入学試験・在学中の成績基準あり
経済的支援奨学金	家庭の収入状況に応じて学費を免除・減額	収入証明書などの提出が必要
スポーツ・芸術奨学金	スポーツや芸術分野で優れた成績を持つ生徒向け	学校のクラブ活動や大会での実績が必要

学校ごとに奨学金の内容や応募条件が異なるため、希望する学校に直接問い合わせることが重要です。

海外の教育助成金・国際的な奨学金プログラム

国際的な教育機関や財団が提供する奨学金を活用することで、インターナショナルスクールの学費を補助できる可能性があります。

奨学金・助成金名	内容	対象
United World Colleges（UWC）奨学金	世界各国の優秀な生徒向けに学費を支援	国際的な教育を受けたい高校生
Japan Foundation for United Nations University（JFUNU）奨学金	国連大学の奨学金プログラム（高校生向けではない）	インターナショナルスクール卒業後の進学支援
各国大使館・国際財団の奨学金	アメリカ、イギリス、カナダなどの大使館が提供する助成金	海外進学希望者

このように、国内外の奨学金制度を活用することで、インターナショナルスクールの学費負担を軽減することが可能です。学校選びと同時に、利用できる支援制度も積極的に調べることが重要です。

主要インターナショナルスクールの学費比較

インターナショナルスクールの学費は、地域や学校によって大きく異なります。ここでは、東京・大阪・名古屋など主要都市のインターナショナルスクールの学費を比較し、さらに海外のインターナショナルスクールとの費用差についても解説します。

東京のインターナショナルスクールの学費比較

東京には多くのインターナショナルスクールがあり、学費の幅も広いのが特徴です。

学校名	年間授業料	入学金	その他の費用（施設費・教材費など）
アメリカンスクール・イン・ジャパン（ASIJ）	約300万～350万円	約30万円	施設費・教材費別途
ブリティッシュ・スクール・イン・東京（BST）	約250万～320万円	約25万円	年間設備費約20万円
セント・メリーズ・インターナショナルスクール	約200万～280万円	約20万円	施設費・課外活動費別途
清泉インターナショナルスクール	約200万～250万円	約30万円	施設費・制服代別途
東京インターナショナルスクール（TIS）	約200万～280万円	約20万円	施設費込み

東京のインターナショナルスクールは、全体的に年間200万～350万円の範囲が一般的で、イギリス式・アメリカ式カリキュラムの学校は特に高額になる傾向があります。

大阪・名古屋など主要都市の学費比較

東京以外の都市部にもインターナショナルスクールがあり、東京よりもやや学費が低めの傾向があります。

都市	学校名	年間授業料	入学金	その他の費用
大阪	大阪インターナショナルスクール（OIS）	約200万～280万円	約20万円	施設費・教材費別途
大阪	関西インターナショナルスクール	約180万～250万円	約15万円	施設費別途
名古屋	名古屋インターナショナルスクール（NIS）	約220万～300万円	約25万円	施設費・課外活動費別途
福岡	福岡インターナショナルスクール	約170万～250万円	約15万円	施設費込み

大阪や名古屋のインターナショナルスクールは、東京と比べて若干学費が抑えられていますが、それでも年間200万円前後の費用がかかる学校が多くなっています。

海外のインターナショナルスクールと日本の費用比較

海外のインターナショナルスクールは、国によって大きく費用が異なります。

国	平均年間授業料	日本との比較
アメリカ（ニューヨーク・ロサンゼルス）	約300万～500万円	日本と同等または高額
イギリス（ロンドン）	約250万～450万円	日本と同程度
シンガポール	約200万～350万円	日本と同程度
タイ（バンコク）	約100万～200万円	日本より安い
フィリピン（マニラ）	約80万～150万円	日本よりかなり安い

アメリカやイギリスのインターナショナルスクールは、日本よりも高額なケースが多いですが、東南アジア（タイ・フィリピンなど）は日本よりも学費が安い 傾向があります。そのため、海外駐在の家族にとっては、現地のインターナショナルスクールを選択することでコストを抑えられる可能性があります。

まとめ

インターナショナルスクールの学費は、授業料だけでなく施設費や教材費などを含めると高額になることが多いですが、補助制度や奨学金を活用すれば負担を軽減 することが可能です。

特に、学校ごとに学費や教育方針は大きく異なるため、カリキュラムの内容や進学実績、学費の総額をしっかり確認しながら選ぶことが重要 です。

本記事で紹介した費用の比較や補助制度を参考に、お子さんにとって最適なインターナショナルスクールを見つけてください！